1年分の真心で漬けられた高浜の味「へしこ」:はもと加工販売所さんインタビュー
皆さんこんにちは。actcoinスタッフの黒木です。
actcoinでは、福井県高浜町と連携し、高浜特産品プレゼントキャンペーンを実施中です。今回の記事では、プレゼントの1つである「若狭地方特産のさばへしこ」を製造・販売する「はもと加工販売所」にインタビューを行いました。
インタビュアーは、前回の記事に引き続き、高浜町在住の高校生3名が担当です。地元ならではのつながりが感じられる素敵なインタビューをお楽しみください。
はもと加工販売所とは?
はもと加工販売所は、高浜漁港の加工場が2019年11月にリニューアルした施設です。高浜漁港で獲れた新鮮な魚介を干物や水産加工品へと加工し販売しています。
「高浜町 海の6次産業化プロジェクト」の2次産業を担う一端として、商業施設「UMIKARA(うみから)」などと連携しています。
今回のプレゼントである「若狭地方特産のさばへしこ」は、はもと加工販売所で製造されている商品です。
インタビュースタート!今回取材に応じてくれたのは!?
今回取材に応じてくれたのは、はもと加工販売所を運営する株式会社まちから代表取締役の名里裕介さんと久富弘恵さんの2名です。
まずは「へしこ」に関する質問を、久富さんにぶつけました!
若狭高校生(以下、若):今日は、よろしくお願いします。まずは今回のプレゼントであるへしこの魅力について教えてください。
久富さん(以下、久):へしこの魅力は、おいしいことですね。保存食なんです。昔、若狭湾でサバがたくさんとれました。それを保存食にするために、へしこが作られるようになったんです。
若:へしこが売れる時期はいつですか?
久:毎年1月~2月くらいにへしこを漬け始めるんです。そして夏が終わって10月くらいに「樽上げ」という作業をします。「樽上げ」というのはへしこをぬかから浸かっているのを、引き上げていく作業のことですね。それが10月で、最初に樽からあげたときが一番おいしいんですよ。なので10月くらいの時期が、一番おいしくて売れる時期です。
若:ありがとうございます。続いて、へしこを使ったおすすめの料理を教えてください。
久:へしこは、なんでも使えるんですが…。おにぎりにしたり、パスタに入れたり、チャーハンに入れたり。ピザとかの上に乗せてもおいしいですね。
おすすめは、おにぎりが一番おいしいと思いますよ。
若:へしこはサバが多く使われると聞いたんですが、どうしてサバなんですか?
久:へしこって、実は色々な種類が全国にあるんです。ただへしこ自体は、若狭湾から始まったそうです。というのも昔に若狭湾でとれた魚を京都に持って行くときに、生のまま持って行くと腐ってしまう。「どうにかしてサバを京都の方に届けたい、どうしよう」と昔の人が考えて、それで作り始めたのがへしこなんだそうです。
若:そうなんですね!初めて知りました!ちなみにサバ以外では作っていないんでしょうか?
久:ここではサバでしか作っていませんが、よその地域では、油のある魚、シイラとかイワシとか、そういった油のある魚をへしこにしているそうですよ。
実は、昔のサバは油が少なかったらしくて…。油を回したいんで、イワシを入れてみたり、シイラを入れてみたりしたそうです。本当は、色んな魚で出来ると思います!
若:ありがとうございます。へしこを作る過程で大切にしていることや意識していることを教えてください。
久:気持ち!!
というのは、冗談で…(笑)。漬ける時期と塩加減、サバのバランス、そういったことを一番に気を付けています。
あとはひと夏をこさないと美味しくならないので「ぬかの汁」を切らさないように気を付けていますね。その時に、サバの油とぬか床が混ざった「ぬかの汁」が浮いてきて、その中に漬かるようにしておかないと、美味しいへしこにならないんです。大事なポイントですね。
そういえば前に若狭高校の水産科の先生に来てもらったんです。その先生にへしこやぬかのことを教えてもらいましたよ。
若:そうなんですね!私たちとは違う科の先生みたいですが、つながりがあって嬉しいです。へしこについて、他にアピールすると良いところはありますか?
「美味しいよ!」ということです。何にでも使えるし、お父さんのお酒のあてにも使えます。ただ食べ過ぎると血圧が上がるので注意したほうが良いですね(笑)
あとは、ほぼ1年かけて作っているので、真心がこもっていますよ。実際の商品も見てみますか?
若:こんな風に作っているんですね?
久:そうなんです。特に大事なのが、顔をつけたままにすることですね。顔があることで商品として豪華に見えます。この状態のものを袋に入れて売っています。あとは紙に入れて、何枚かにスライスした状態のものを売っています。におい、かいでみる?
若:おお~。
久:みんなはへしこ好きなの?食べたことあるの?
若:好きです。給食で食べます。
久:給食で出るの!?そういえば、給食センターに持って行ったことがあるわ。はもと加工販売所ができたときに、ぬかの味を確かめてから、売るようにしてね。
若:久富さん、色々お話を聞かせて下さり、ありがとうございました!
久:こんな内容で良かったでしょうか。実は、うちの他の社員のお子さんが同級生みたいで、ビックリしました。みなさん近所の方なので、また遊びに来てくださいね。
和気あいあいとした雰囲気で、久富さんからお話を伺うことが出来ました。続いては、名里さんに「高浜町について」や「SDGsについて」の質問をさせていただきました。
若:ここからは高浜町や地域に関する質問をさせてください。高浜町の良いところは何ですか?
名:良いところですね。あくまで僕の考えですが、外から来た人もチャレンジできるような、人柄・町の制度があるところが良いと思います。
若:続いて、高浜町でおすすめの場所、行ってみると良いところはありますか?
名:そうですね。UMIKARAが良いと思います。高浜と言えば「魚」だと思っているので、魚を食べられる場所といったらUMIKARAなので。
若:SDGsについても質問させてください。はもと加工販売所さんで取り組んでいるSDGsに関連する活動を教えてください。
名:今、捌いていた真鯛とか、普通はお刺身の部分を食べて、頭とか内臓や骨は捨ててしまいます。ただ、うちでは頭とか内臓や骨を使って、ラーメン用の出汁をとっています。極力廃棄を少なくして、利活用する活動をしています。
若:その他に高浜町で大切だと思う、SDGsに関連する活動があれば、教えてください?
名:SDGsですね…。高浜町全体だと、海がメインだと思うので。海に関していうと、和田のビーチを守ってブルーフラッグをとり続けるために、ビーチクリーンをしていますよね。
高浜地区は魚の漁獲量を、海の環境を守るために。海の「藻場」を荒らすウニとかを駆除する活動を行っています。「藻場」というのは海藻が多い場所で、海藻が多いところに魚が集まってくるので、大切にする必要があるんです。
青郷地区では、青葉山を守る活動をハーバルビレッジが中心に盛んにやっていますよね。そういった自然を守る活動が多いところが、高浜町全体の特徴だと思います。
名里さん、大変お忙しいところ、インタビューにご協力いただき、ありがとうございました。キャンペーンでプレゼントをお届けできるのが楽しみです!
actcoinでは、「はもと加工販売所」の「若狭地方特産のさばへしこ」が抽選で届くキャンペーンを実施中です。過去に高浜町・若狭高校が主催したイベントにactcoinから参加された方が対象です。
みなさま、ふるってご応募ください。