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自分らしく生きるワクワクどきどき副業兼業チャレンジ応援塾DAY3

講師:まつもとあつし氏の紹介

ジャーナリスト・コンテンツプロデューサー・研究者/敬和学園大学国際文化学科准教授、主な著書『地域創生DX』

第3回目となる副業・兼業・チャレンジ応援塾は、「自分のこだわりや、好きなコト。それらを伝える手段がたくさんある現代社会で、どのように伝える手段を活用し、どう伝えていけば、自分の思いをより多くの人に届けられ、共感してくれる人とつながることができるのか」をテーマに、地域発のコンテンツの可能性や、今話題のAIツール「ChatGPT」を活用した創作ワークショップを行いました。
※ChatGPTとは:OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボットで、主にインターネット上で情報を学習し、コンテンツを自動生成できるAIの一種。

講師には、『地域創生DX』の著者であり、地域活性や物語の重要性を伝える専門家として、多くの経験と知識を持っておられる「まつもとあつし氏」を迎えて行いました。まつもとあつし氏いわく「人間というのは世界を物語として理解する生き物」とのこと。

物語が人を引き寄せる
物語を描き地域を発信する重要性とは

物語が人々の心を動かし、地域を引き立てる手段としての重要性が伝えられました。物語作成のプロセスやその背後の理論が深く語られましたが、特に注目すべきは、物語がどれほど強力なコミュニケーションツールであるかという点です。

物語の縦軸と横軸があるといいます。縦軸は、主人公の成長や変容を中心とした物語の進行を示しています。一方、横軸は人間の普遍的な要素、たとえば恋愛などを示しており、これによって物語はより豊かで魅力的になります。
特に、地域や文化を背景とした物語は、その地域の魅力や歴史を伝える手段として非常に効果的です。高浜町の独自の要素をテーマにした物語も、地域の特色や歴史を反映し、多くの人々にその魅力を伝えることができると示唆してくれました。

また、物語作成の際には、人間とAIの協働が強調されました。AIは物語のアイディアを提供することができますが、それをより魅力的に練り上げるのは人間の役割です。この協働によって、新しい時代の物語が生まれる可能性があると氏は説明しました。

ChatGPTとは、CO-ドライバーとしての存在

ChatGPTの力強さとその可能性は、セミナーでのデモンストレーションを通して実感されました。私たちが直面するさまざまな課題や物語作成において、GPTがいかに役立つツールとなるかを示唆してくれました。セミナーの中で、物語の舞台作りやキャラクターの背景など、具体的な物語作成の過程でのGPTの活用方法が紹介されました。

特に強調されたのは、物語作成は孤独な作業であること。しかし、ChatGPTを活用することで、この孤独な作業がチームワークをもって進行されることができるという点です。実際に参加者たちは、GPTの提案やアイディアをもとに、自らの物語を練り上げる作業に取り組みました。
また、セミナーでは、物語作成のプロセスやその背後にある理論についても触れられました。物語の役割分担や、それぞれが支え合いながら成功へと導くモデルについての説明があり、参加者に新しい視点を提供しました。

GPTがただのツールではなく、物語作成やアイディア発想のパートナーとしての役割(CO-ドライバー:ラリーなどで助手席に座りドライバーをサポーとするパートナー)を果たすとのことでした。

ワークショップの様子

ワークショップでは、参加者たちがChatGPTとの協働を実際に体験しました。まつもとあつし氏の指導のもと、物語の舞台設定やキャラクターの背景など、具体的な物語作成の過程でのGPTの活用方法が紹介されました。

ワークショップでの物語の設定は、現代の高浜へタイムスリップしたキャラクターとの物語を描くというもの。特に、「恋愛」という横軸の要素を加えることで物語を面白くするということで、過去から現代にタイムスリップした武士と、現代の技術者との関係性や三角関係が注目されました。

まつもとあつし氏は、物語作成においてのAIの役割を強調。AIは多くの既存の物語やシナリオを学習しており、その知識をもとに新しいアイディアや提案を出力することができると説明しました。しかし、そのアイディアをどのように発展させるか、物語の核心をどう捉えるかは、人間の役割とされました。
参加者たちも、この協働の中で新しい物語のアイディアを練り上げていきました。特に、恋愛要素や三角関係の追加という提案があり、それを取り入れた物語の構築が試みられました。

ワークショップを通じて、ChatGPTの持つ可能性と、人間の独自の感性や視点との協働が、どれほど新しい物語を生み出すことができるのかが実感されました。

参加者のプロジェクトへのGPT活用

さらに、セミナーの中で、参加者は自らのプロジェクトや課題にGPTをどう活用できるかを具体的に考える機会が設けられました。具体的な例として、地域の芸術祭への学生参加の課題を取り上げ、どのようにGPTを活用してこの課題を解決できるのかが議論されました。

例えば、学生が地域のイベントやボランティア活動に参加しづらいという課題。これに対して、GPTを使用して、学生たちがアピールできる受賞歴や経験を提供する機会を創るアイディアが提案されました。また、GPTを利用してオンラインでのコミュニティ形成や、地域の物語を共有するためのプラットフォームの提案も行われました。

さらに、GPTを使って参加者の持つイメージ画像を生成してみたりと、セミナーを通じて、GPTの持つ多様な活用方法が浮き彫りとなり、参加者たちのプロジェクトや課題解決に新しい視点やアイディアをもたらすことが期待されました。

セミナー全体の総括

自分らしく生きるワクワクどきどき副業兼業チャレンジ応援塾DAY3は、まつもとあつし氏の指導のもと、物語と地域の魅力を中心に、新しい技術の可能性とその活用方法について深く学ぶことができるセミナーとなりました。ChatGPTの持つ力と、人間の独自の感性や視点との協働が、どれほど新しい物語やアイディアを生み出すことができるのかが実感されました。

参加者のみなさんも積極的にディスカッションやワークショップに参加し、自らのプロジェクトや課題へのAIの活用方法を探求しました。特に、地域の物語や文化を背景としたクリエイティブなプロジェクトの構築において、ChatGPTの持つ多様な活用方法が期待されます。

セミナーを通じて、物語が持つ人々の心を動かす力と、新しい技術の持つ無限の可能性を感じることができました。これからの時代において、これらの要素を組み合わせた新しいアプローチや取り組みが、地域の活性化や文化の発信に大きく貢献することを期待します。

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