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ワクワクどきどき副業・兼業・チャレンジ応援塾DAY1第1部「ぬるっとはじめてみた自由な働きかた 私の場合」

2023年9月14日(木)19:30分から高浜町役場において「自分らしく生きる!ワクワクどきどき副業・兼業・チャレンジ応援塾」の第1回が開催されました。
総合政策課の永禮課長が開会の挨拶で「まだまだ眠っている無限の可能性があります。そして、それを引き出すのは、こうした場での交流や学び、そして挑戦です。」と熱い言葉で参加者に語り掛けました。

パネリストとして参加したのは以下の方々です:

第1部
・高浜町Shoga Studioのセラピスト:山﨑のり子さん
・舞鶴市で「くうねるあそぶ」をプロデュースする:山下恭平さん

第2部
・福井県チャレンジ応援ディレクター :寺井優介さん
・福井のタレント:もりゆかさん
・「カラダ探し」原作者 小説家:ウェルザードさん

第3部
・1部と2部のパネリスト5名によるトーク

ファシリテーター(ホスト):KanbeyLab.小口彩子さん

第1部から第3部にかけて、各パネリストが自らの経験や考えを共有し、参加者との質疑応答を通じて、多様なキャリアや地域でのチャレンジについてのパネルトークが繰り広げられました。


第1部 多様なキャリアを通じて地域と起業を繋ぐ情熱と生きがいの探求

ホスト: 皆さん、本日の第1部は、山崎さんと山下さんをお招きしています。二人とも地元に縁があり、異なる経歴を持つ方です。特に興味深いのは、お二人とも今も会社員として働きながら、自分の好きなことに徐々に近づいている点です。

地元への回帰:山崎さんと山下さんのキャリアと地域への情熱

山崎:山崎のり子と申します。私は高浜出身で、30年前に理学療法士を目指して高浜を離れました。1998年に理学療法士の国家資格を取得し、病院での経験を積みました。しかし、2007年にマクロビオテックと出会い、その哲学に魅了され、大阪で5-6年学びました。その後、2013年に高浜にUターンし、理学療法士として働きながら、2014年に趣味であった書道を始めました。2021年には「SHOGASTUDIO」というリラクゼーションサロンを開業し、食べ物や日常のアドバイスを提供しています。

山崎のり子さん

私のキャリアの中で、理学療法士としての経験が大きな役割を果たしています。特に、患者さんが食事を再開すると元気になる姿を見て、食べ物の重要性を実感しました。この経験から、マクロビオティックの哲学に深く関心を持ち、それを高浜で伝えたいと感じました。

マクロビオティックは、自然に即した生活や食事法を提唱する哲学です。私はこの哲学と、西洋医学での学びを組み合わせ、人々に健康で幸せな生活を送る方法を伝えたいと考えています。

また、高浜に帰ってからは、地域活動にも参加しています。書道の勉強や、地域の体育委員、保健推進員としての活動、そして「観自庵プロジェクト」という古民家でのアート展やコミュニティカフェの運営など、多岐にわたる活動を行っています。

私は高浜での生活と仕事を通じて、多くの経験と学びを得てきました。これからも、人々の健康と幸せをサポートする活動を続けていきたいと思っています。自己紹介が長くなりましたが、最後までお聞きいただき、ありがとうございました。

山下:皆さん、こんばんは。山下恭平と申します。簡単に自己紹介をさせていただきます。

山下恭平さん

私は現在、会社員として働きながら、さまざまなプロジェクトに関わっています。特に「食う・寝る・遊ぶ」というプロフィールで自己紹介することが多くなってきました。
まず、ひとつは自然体験活動の指導を行っています。京都北部や、高浜町を中心に、子供たちに海や山、川などの自然の魅力を伝えています。また、キャンプインストラクターとしても活動しており、最近のキャンプブームに乗って、大規模なキャンプの運営も手掛けています。

昆虫にも深い関心を持っており、10歳の頃から「虫の会」の会員として活動しています。また、舞鶴市の瀬崎地区での自然体験活動や、綾部市の上林地区でのカフェ運営や古民家ホテルの開業準備も進めています。

私の人生は、昆虫少年からミュージシャン、そして世界放浪者へと変わってきました。特に、27歳の時にシベリア鉄道に乗ってヨーロッパまでの旅をし、投げ銭をもらいながら生計を立てる経験は、私の人生観を大きく変えました。その後、大手の電話会社での営業経験を経て、現在の会社の新規事業プロジェクトに参加することとなりました。

私の人生は多岐にわたる経験で形成されていますが、すべての経験が今の私を作っています。このような経歴を持つ私が、今後どのような活動を展開していくのか、皆さんと共有できることを楽しみにしています。

新しい生業の形成:「ナリワイをつくる」から学ぶ、自分らしい働き方の提案

ホスト: まず、山崎さん、大阪から高浜町に戻って事業を開始しましたね。そのきっかけは何でしたか?

山崎: 実は、20代の頃から地元に戻ることを考えていました。仕事が楽しくなり、様々な経験を積んでいた時、自分の転換点を感じ、高浜を思い出しました。

ホスト: 大阪に行く前から、高浜に戻るつもりだったのですね?

山崎: そうですね、なんとなく戻る気持ちがありました。

ホスト: 山下さんは、シベリア鉄道での旅を経て、舞鶴に戻ることを決意しましたね。その理由は?

山下: 旅に出る時、正直、もう日本には戻らないと思っていました。特に、東京での生活では、自分を「京都出身」として紹介するほど、地元に対する疎外感を感じていました。しかし、10カ国以上を旅して、都会も田舎も、人々の温かさや優しさに触れる中で、自分の考えが変わりました。

ホスト: その旅で、何か特別な経験はありましたか?

山下: はい、実はその旅中、私は「ヘルプミー」と書かれたダンボールを掲げて、投げ銭をもらいながら旅をしていました。その経験を通じて、自分が20代で持っていたプライドや偏見、そして自分一人で生きてきたという錯覚が、どれだけ愚かだったかを痛感しました。しかし、その旅を通じて、どこにいても自分は生きていけるという自信も同時に得ることができました。世界中での旅を通じて、人々の温かさに触れ、自分の考えが変わりました。そして、地元で何か新しいことを始めようと思いました。

ホスト: 地元に戻ることで、新しい視点や可能性を見つけることができましたか?

山下: はい、一度地元を離れることで、地元での新しい可能性やチャンスを見つけることができました。

ホスト: 山崎さん、事業を始める際に、何か障害や困難はありましたか?

山崎: はい、特に親からの理解を得るのが難しかったです。しかし、自分の信念を持ち続け、実績を積み重ねることで、徐々に理解してもらえるようになりました。私、もともとは資格を持っていて安定した仕事についてたんですよ。親から見れば、安心してた娘が突然、その会社を辞めて独立するって言ったら、驚きますよね。実際、歓迎されなかったんです。でも、直接的な反対はなかったんです。ただ、"なんでそんなことするの?"っていうのは、やっぱり感じましたね。でも、私は独身で、子供もいない。だから、自分の選択は自分で背負うって思ってました。説得するより、行動して結果を見せる方が私には合ってたんです。開業するまでの間、お金を貯めたり、友人たちに施術してフィードバックをもらったり。それを元に、サービスを磨いていったんです。最後には、私の"これしかやる気がない"っていう姿勢、それをしっかりと見せることで、親も納得してくれたんじゃないかなと思います。

ホスト: おふたりは 、自分が やりたかったことがあるからこそ今の会社 なのかなっていう イメージがあってその辺はどういう今状況なんですか?

山下: そうですね。コロナの間に人生を見直し、NTTでの経験を活かしつつ、観光や地域のことに深く関わりたいと感じました。独立を考えていた時、今の会社からオファーがあり、私のやりたいことを実現するチャンスが生まれました。地域での活動やネットを使った発信を行っており、地方での活動が都会よりも自由であることを実感しています。

ホスト: それは興味深いですね。山崎さんはどうでしょう?

山崎: 私は、仕事と生活の境界がないと感じています。人との関わりや、人の体を見ることは、私の人生に欠かせないものです。趣味や興味を仕事に繋げることで、自分だけの特別な価値を生み出せると思っています。そして、起業や独立に関して、ハードルは実は低いと感じています。自分のやりたいことを始めることで、人生が豊かになると思います。

ホスト: 最後に、これからの世代に向けてのアドバイスはありますか?

山下:今日、皆さんに紹介したい本があります。それは「ナリワイをつくる」というタイトルで、伊藤 洋志さんが書いたものです。私が大学生の時に読んで、大きな影響を受けました。例えば、2万円の仕事をクリエイターとして月に10本こなせば、20万円の収入が得られ、会社に依存せずに生計を立てることができるという考え方です。

また、私の地域での経験から言うと、村のおばあちゃんたちがスマホのトラブルで助けを求めてきたり、おじいさんが資料のプリントのために私の事務所に来たりすることがあります。そういった時、私は米や1000円などのお礼をもらうことがあります。このように、仕事や就職、資格など、固定的な考え方から少し外れて、自分のスキルや知識を活かして生業を築くことができると感じています。

日本人はしっかりとしたことを好む傾向がありますが、私が言いたいのは、完璧を求めずに、自分のやりたいことや興味を追求することの大切さです。誰もが完璧に生きているわけではないので、自分のやりたいことを恐れずに進めることが大切です。そして、自分が楽しんでやっていること、しんどくないことを続けることが、真の才能だと感じています。

山崎: 私も同感です。自分の好きなことや、しんどくないことを続けることが、その人の才能を最大限に活かす方法だと思います。自分のやりたいことを恐れずに進めることが大切です。

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